亡くなった親のスマホはどうする?解約・初期化前に確認する15項目

先に結論
亡くなった親のスマホは、契約内容や認証手段を確認する前に解約・初期化しない方がよい場合があります。電話番号やSMSが各種サービスの認証に使われていることがあり、メール、サブスク、ネット金融、連絡先、写真等の手掛かりも残ります。まず「何を使っていたか」を整理し、その後に通信会社や各サービスの正式な死亡時手続きへ進みます。
親が亡くなったあと、「スマホ料金がかかり続けるから、早く解約しよう」と考えるのは自然です。
ただし、スマホは単なる電話機ではありません。電話番号・メール・契約・写真・連絡先・二段階認証・ネット金融への入口になっていることがあります。
AUTHOR / 最終更新 2026-09-14
深沢 文敏(ふかさわ ふみとし)
クロフネ行政書士事務所 代表。行政書士・宅地建物取引士。実家承継とデジタル終活、高齢者スマホ支援の観点から、家族が何を確認すべきかを整理しています。
亡くなった親のスマホは、すぐ解約していい?
通信料金だけを見れば早めの解約を考えたくなりますが、先に「その電話番号や端末が何に使われているか」を確認します。通信会社によっては死亡による「解約」だけでなく、家族への「承継」が用意されています。
ドコモは死亡による承継と解約を別手続きとして案内し、auも死亡時の承継・解約手続きを設けています。必要書類や手続方法は事業者・契約種別で異なるため、最新の公式案内を確認してください。
解約・初期化前に確認する15項目
A|端末・回線
- スマホ本体の台数・機種
- 契約している通信会社
- 契約名義 — 本人名義か家族名義か。
- 端末代金の分割払い — 残債の有無。
- 固定回線とのセット契約 — 光回線、Wi-Fi、固定電話等。
B|連絡・アカウント
- 主に使っていたメールアドレス
- LINE等の連絡サービス
- Facebook・Instagram・X等のSNS
- Apple Account・Googleアカウント等
- 家族が把握していない重要な連絡先
C|お金・継続課金・データ
- 動画・音楽・アプリ等のサブスク
- ネット銀行・ネット証券の利用有無
- クレジットカード・電子マネー・決済アプリ
- クラウド写真・ファイル・バックアップ
- ポイント・マイル・会員サービス
重要:パスワードや暗証番号を推測して不正なアクセスを試みることを勧めるページではありません。各サービスの規約や故人アカウント向け正式手続きに従ってください。
スマホが開かない場合は、何を確認する?
スマホがロックされていても、契約やデジタル資産の手掛かりは端末の外にもあります。
1|郵便物 — 通信会社、銀行、証券、保険、カード会社。
2|通帳・カード明細 — 毎月・毎年の引落し。
3|パソコン・タブレット — 同じメールやサービスを使っている可能性。
4|各社の故人向け公式手続き — アカウントへのアクセス、削除、契約解約等。
Appleは、故人のApple Accountへのアクセスまたは削除を申請する正式な仕組みを用意しています。また、パスコードでロックされた端末について、データを保持したままパスコードを解除する支援はできないと案内しています。
なぜ解約前に確認する必要がある?
| 確認対象 | 理由 |
|---|---|
| 電話番号・SMS | サービスの本人確認・認証に使われている場合がある |
| メール | 契約通知・請求・金融サービスの存在確認につながる |
| 端末内データ | 写真・連絡先・書類等の家族資産が残っている場合がある |
| 継続課金 | 通信契約とは別のサービス契約が残る場合がある |
FREE CHECKLIST
「亡くなった親のスマホ・契約確認15項目」無料版
通信・SNS・サブスク・金融・データを「確認済み/未確認」で整理できるA4版です。
よくある質問
Q. 電話番号はすぐ止めた方がいいですか?
先に、SMS認証や家族・知人からの連絡、各種契約との関係を確認します。そのうえで、承継するか解約するかを通信会社の公式手続きに沿って判断します。
Q. LINEやSNSを家族が勝手に開いていいですか?
サービスごとに利用規約・故人向け手続きが異なります。パスワードの推測や規約に反するアクセスを前提にせず、公式窓口を確認してください。
Q. サブスクはスマホ回線を解約すれば全部止まりますか?
必ずしも止まりません。クレジットカード、Apple・Google、各サービス事業者等との契約が別に残る場合があります。
Q. iPhoneのパスコードが分かりません。
Appleは、パスコードでロックされたデバイスについて、データを保持したままパスコードを解除する支援はできないと案内しています。故人アカウントへのアクセス・削除には別の正式手続きがあります。
次に使う無料ツール
一次情報・参考
本ページは一般的な情報整理を目的としています。故人のアカウントや端末へのアクセスは、各サービスの規約・正式手続きに従ってください。パスワードや暗証番号等の機微情報を当事務所が本ページ上で収集するものではありません。
デジタル遺品の整理や相続手続き全体について、クロフネ行政書士事務所が初回無料でご相談を承ります。
メールでのお問い合わせ・LINEでのご相談はこちらからどうぞ。

AUTHOR
深沢 文敏
家族資産コンシェルジュ|行政書士(登録番号 第14130403号)・宅地建物取引士
クロフネ行政書士事務所 代表/さいたま市大宮区
一部上場企業を退職後、行政書士として独立。法務書類の作成権限を持つ行政書士と、不動産売買を媒介できる宅地建物取引士の両資格を保有。郡山市(開成・鶴見坦エリア)に居住し、マンションを所有していた経験から、地方都市の不動産が抱える課題を現場感覚で把握している。日本経済新聞・朝日新聞・NewsPicks・TBS NEWS DIGほか50媒体超に掲載。
→ 実家承継ワンストップサービスの詳細を見る
