故人のスマホ料金・通信費、支払い義務は誰が引き継ぐ?

故人のスマホ料金・通信費、支払い義務は誰が引き継ぐ?

故人のスマホ料金は、解約手続きをするまで発生し続けます。また、端末の分割払いが残っている場合、その残債の扱いも確認が必要です。誰が何をどう対応すべきかを整理します。

基本知識:スマホ料金は「相続財産の一部」として扱われる

スマホの月額料金は、解約手続きをとるまでの間は発生し続けます。また、端末を分割払いで購入していた場合、残りの分割払いは相続財産(負債)として扱われる可能性があります。解約と残債の両面から確認が必要です。

なお、相続人全員が相続放棄した場合は原則として債務を引き継がないため、相続の方針が決まる前にキャリアへ連絡する際は「解約の申し出」と「債務の承認」を混同しないよう注意が必要です。不安な場合は専門家への相談を優先してください。

具体的なトラブル事例(一般化した事例です)

故人の端末を引き続き使用しようとした家族が、分割払いの残債の存在を後から知り、対応に苦慮したという相談があります。また、解約の手続きが遅れ、数ヶ月分の料金が発生し続けてしまったという事例もあります。

今すぐできる対処法

①契約しているキャリアに死亡の事実を連絡する
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど、契約先のキャリアに連絡し、解約手続きを進めます。

②端末の分割払い残債を確認する
契約内容によっては端末の分割払いが残っている場合があります。キャリアに残債の有無を確認しましょう。

③相続の方針が決まる前は慎重に対応する
相続放棄を検討している場合は、債務の承認にあたる行為(残債の支払いなど)を避けるよう注意が必要です。

専門家に相談すべきケース

端末の分割払い残債が残っており、相続放棄を検討している場合は、早めに行政書士・弁護士へご相談ください。相続放棄の申述は相続開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所へ行う必要があります。

よくある質問(FAQ)

スマホ料金は解約するまで発生し続けますか?

はい、解約手続きをとるまでは月額料金が発生し続けます。早めにキャリアへ連絡することをおすすめします。

端末の分割払いは誰が支払うのですか?

分割払いの残債は相続財産(負債)として扱われる可能性があります。相続放棄を検討している場合は、専門家への相談を優先してください。

解約手続きに必要な書類は何ですか?

死亡診断書の写しや、申請者が相続人であることを証明する書類が必要になる場合があります。契約しているキャリアの窓口でご確認ください。

格安SIM(MVNO)の場合も同じ手順ですか?

基本的な流れは同様ですが、格安SIM各社の窓口(多くはオンライン)に確認しながら進める必要があります。

相続放棄しても解約手続きは必要ですか?

相続放棄後の対応については専門家(弁護士・司法書士)にご確認ください。債務の承認にあたる行為は相続放棄を無効にする可能性があるため、慎重な対応が必要です。

まとめ

故人のスマホ料金は早めの解約が基本です。ただし端末の分割払いが残っている場合は、相続の方針が決まるまで慎重に動くことが大切です。不安な場合は専門家へのご相談をおすすめします。

深沢文敏・行政書士

監修者情報

深沢 文敏(ふかさわ ふみとし)

クロフネ行政書士事務所 代表|行政書士登録番号 第14130403号|埼玉県行政書士会 会員

一部上場企業を退職後、行政書士として独立。内容証明郵便の作成支援において10年以上のキャリアを持ち、年間200件以上、累計数千件の相談に対応。相続・終活・デジタル終活分野にも精通し、スカイセブンモバイル大宮店・川越店との連携による「スマホよろず相談窓口」でシニア世代の支援にも力を入れている。日本経済新聞・朝日新聞・TBS NEWS DIGほか50媒体超への掲載実績、著書3冊。
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