故人のAmazon,楽天市場の履歴を確認すべき理由と方法

故人のAmazon,楽天市場の履歴を確認すべき理由と方法

「買い物履歴は個人のプライバシーだから見なくていい」と思われがちですが、オンラインショッピングの履歴には、未着商品・定期購入・後払い残高など、相続手続きに関わる重要な情報が含まれている場合があります。

基本知識:オンライン購入履歴に相続財産が潜む場合がある

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのオンラインショッピング履歴には、①未着の注文(代金支払い済みで商品未受取)、②定期購入・定期便の継続注文、③後払い(ツケ払い・ペイディ)の未精算——といった、相続手続きに影響する情報が含まれている可能性があります。

未着商品は返金または受け取りのいずれかの対応が必要であり、定期購入は解約しないと継続課金されます。後払いの未精算は負債として相続財産に含まれる可能性があります。

具体的なトラブル事例(一般化した事例です)

故人が亡くなる直前に注文していた商品が自宅に届き続け、どう対処すればいいか分からなかったという相談があります。また、定期購入が解約されないまま毎月商品が届いてしまったという事例もあります。

今すぐできる対処法

①各ショッピングサイトの注文履歴を確認する
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど、利用していたサービスの注文履歴を確認し、未着注文・定期購入・後払いの有無をチェックします。

②未着商品はキャンセルまたは受け取り対応を選ぶ
代金支払い済みで未着の商品はキャンセル返金を依頼するか、受け取って利用するかを判断します。各ショッピングサービスのカスタマーサポートに連絡しましょう。

③定期購入は早めに解約する
定期便・定期購入が設定されている場合は、早めに解約手続きを進めます。

④後払いの未精算は精算または相続財産として確認する
後払い残高が残っている場合は相続財産(負債)として対応が必要になる場合があります。

専門家に相談すべきケース

後払いや定期購入が複数絡み整理が難しい場合や、隠れた負債の可能性が心配な場合は、行政書士へのご相談が有効です。なお、相続登記は司法書士の業務範囲であり、紛争性がある場合の代理は弁護士の業務範囲です。

よくある質問(FAQ)

未着の商品はキャンセルできますか?

発送前であればキャンセル・返金が可能な場合があります。発送済みの場合は受け取り後に返品対応となるケースが多いため、各ショッピングサービスのカスタマーサポートに確認してください。

注文履歴の確認にはログインが必要ですか?

通常はアカウントへのログインが必要です。ログイン情報が分からない場合は、各サービスのカスタマーサポートに死亡の事実を伝え、対応方法を確認することをおすすめします。

後払いの未精算はどう対応すればいいですか?

後払いサービスのカスタマーサポートに死亡の事実を伝え、残高と対応方法を確認します。相続放棄を検討している場合は、専門家への相談を優先してください。

定期購入の解約に書類は必要ですか?

サービスによって異なります。死亡診断書の写しを求められる場合があるため、各サービスのカスタマーサポートに確認しながら進めましょう。

複数のショッピングサービスをまとめて確認する方法はありますか?

クレジットカードの明細や銀行口座の引き落とし履歴から、利用していたショッピングサービスを洗い出す方法が有効です。全体の整理については行政書士への相談もご検討ください。

まとめ

オンラインショッピングの履歴には、相続手続きに関わる重要な情報が潜んでいる場合があります。未着商品・定期購入・後払い残高を早めに確認し、必要な対応を進めましょう。

深沢文敏・行政書士

監修者情報

深沢 文敏(ふかさわ ふみとし)

クロフネ行政書士事務所 代表|行政書士登録番号 第14130403号|埼玉県行政書士会 会員

一部上場企業を退職後、行政書士として独立。内容証明郵便の作成支援において10年以上のキャリアを持ち、年間200件以上、累計数千件の相談に対応。相続・終活・デジタル終活分野にも精通し、スカイセブンモバイル大宮店・川越店との連携による「スマホよろず相談窓口」でシニア世代の支援にも力を入れている。日本経済新聞・朝日新聞・TBS NEWS DIGほか50媒体超への掲載実績、著書3冊。
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