親に何かあったとき、家族が困らないために|帰省中に確認しておきたい10のこと

実家への帰省は、離れて暮らす親と将来の話をできる数少ない機会です。とはいえ「実家、どうするの」といきなり切り出すのは気が重いものです。この記事では、健康・お金・実家・デジタルの4分野から、帰省中に自然な会話の流れで確認しておきたい10項目を紹介します。
実家についての備えは、帰省で聞いた内容を整理するところから始まります。
まずは全体像を知りたい方は「空き家対策は、空き家になる前から」もあわせてご覧ください。
いきなり「実家をどうするか」を聞かない
結論から言うと、実家の将来の話は最後に聞く項目です。最初に不動産や相続の話から入ると、親は「財産目当てでは」と身構えてしまうことがあります。まずは健康や日常生活の困りごとなど、親自身を気遣う質問から始めるほうが、結果的に本題にもたどり着きやすくなります。
帰省中に確認したい10項目
①健康・暮らし
- 最近、通院や薬の管理で困っていることはないか――服薬の管理、通院の付き添いの要不要を確認します。
- 物忘れなど、判断力の変化を感じることはないか――本人に直接「認知症かも」と聞くのではなく、「最近考えごとが多い?」といった聞き方が自然です。
- もし入院したら、誰に連絡してほしいか――緊急連絡先の認識をすり合わせておきます。
②お金
- 年金や生活費で困っていることはないか
- 通帳・印鑑・保険証券などはどこにあるか――具体的な残高を聞く必要はなく、「どこにあるか」だけ把握しておけば十分です。
- もしものとき、財産の分け方について何か考えているか――遺言の有無を確認する入り口になります。
③実家
- 実家の名義は誰になっているか
- 将来、実家をどうしたいと考えているか(売る・住み続ける・貸す等)――結論を急がず「今どう思っているか」を聞くだけで十分です。
④デジタル
- スマホのロック解除方法を家族の誰かが知っているか
- LINEやネット銀行など、使っているサービスに何があるか――パスワードそのものを共有する必要はなく、「何を使っているか」の把握だけで構いません。
Q. 親に実家の将来の話を切り出すと、嫌がられませんか?
A. 「実家をどうするか」からいきなり聞くと身構えられやすいですが、健康や困りごとの確認から始めると自然に会話が続きやすくなります。
一度に全部聞かなくていい
10項目を一回の帰省で全部確認する必要はありません。お盆に2つ、年末年始に3つ、といった形で少しずつ聞いていくほうが、親にとっても負担が少なく済みます。大切なのは「聞けたこと」を記録に残し、きょうだいがいる場合は共有しておくことです。
Q. きょうだいがいる場合、誰が聞き役になるべきですか?
A. 決まりはありません。ただし聞いた内容は必ずきょうだい間で共有し、一人だけが抱え込まない形にすることが重要です。
聞いた内容をどう活かすか
10項目を確認できたら、次のステップは「今すぐ動くべきか、様子を見るか」を整理することです。判断に迷う場合は、無料の「親と実家のみらい診断」で状況を数値化してから、家族での話し合いに進む方法もあります。特にきょうだいが遠方に散らばっている場合は、オンラインでの家族会議という形で、聞いた内容をあらためて全員で共有する場を持つことも有効です。
まとめ
- 実家の将来の話は最後に。まずは健康・お金の話から自然に始める
- 10項目は一度に聞かず、帰省のたびに少しずつ確認する
- 聞いた内容はきょうだいで共有し、一人で抱え込まない
- 判断に迷ったら、まず現状を整理するところから始める
きょうだいでの話し合いを進めたい方は、リモート家族会議支援もご覧ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的判断を保証するものではありません。
行政書士・宅地建物取引士 深沢文敏(登録番号 第14130403号)監修
デジタル遺品の整理や相続手続き全体について、クロフネ行政書士事務所が初回無料でご相談を承ります。
メールでのお問い合わせ・LINEでのご相談はこちらからどうぞ。

AUTHOR
深沢 文敏
家族資産コンシェルジュ|行政書士(登録番号 第14130403号)・宅地建物取引士
クロフネ行政書士事務所 代表/さいたま市大宮区
一部上場企業を退職後、行政書士として独立。法務書類の作成権限を持つ行政書士と、不動産売買を媒介できる宅地建物取引士の両資格を保有。郡山市(開成・鶴見坦エリア)に居住し、マンションを所有していた経験から、地方都市の不動産が抱える課題を現場感覚で把握している。日本経済新聞・朝日新聞・NewsPicks・TBS NEWS DIGほか50媒体超に掲載。
→ 実家承継ワンストップサービスの詳細を見る
