実家の親のスマホ、パスワードが分からず困っていませんか?175人調査でわかった『デジタル終活』のリアル

実家の親のスマホ、パスワードが分からず困っていませんか?175人調査でわかった『デジタル終活』のリアル

デジタル終活

実家の親のスマホ、パスワードが分からず困っていませんか?
175人調査でわかった「デジタル終活」のリアル

「親のスマホ、ロックがかかったまま中身が分からない」「サブスクの解約すらできない」――そんな声を、クロフネ行政書士事務所には日々いただきます。今回、45〜80歳の子世代・シニア本人あわせて175名にアンケート調査を実施したところ、多くのご家庭が同じ壁にぶつかっていることが数字ではっきり見えてきました。この記事では、その結果と、今日からできる備え方をお伝えします。

「実家の親がスマホを機種変更したら、前のアプリにログインできなくなった」
「亡くなった祖母のサブスクが、解約できないまま請求され続けていた」
こうした話は、決して特別なケースではありません。

7割近くが「親のスマホの中身が分からない」

今回の調査で、45〜65歳の子世代100名に「親が使っているサービスのID・パスワードをどの程度把握しているか」を尋ねたところ、次のような結果になりました。

親のアカウント情報の把握度(子世代・n=100)

・全く分からない 29%

・親が何を利用しているか自体分からない 28%

・ほとんど分からない 17%

・一部は分かる 16%

・ほぼ全部分かる 10%

合計すると57%が「実質ブラックボックス」という結果です。さらに興味深いのは、シニア本人側(60〜80歳・75名)に「自分のアカウント情報を子どもがどの程度知っていると思うか」を聞いた回答です。「全く知らない」「ほとんど知らない」を合わせると71%にのぼりました。つまり、親世代自身も「自分がいなくなったら子どもは困るだろう」と、うすうす気づいているのです。

「分かってはいるけど、動けていない」という構造

では、シニア本人は何もしていないのでしょうか。「終活としてデジタル情報の整理をどう考えているか」を聞いたところ、こんな結果になりました。

・必要性は感じるが行動していない 36%

・これから整理したいと思っている 25%

・考えたことがない 17%

・すでに整理・準備している 13%

・あまり必要性を感じない 8%

「必要性は感じるが行動していない」が最多という結果は、多くの終活テーマに共通する傾向です。デジタル情報の整理は、相続や実家じまいと違って「命日から逆算した締切」がなく、後回しにされやすいという性質があります。実際、困りごとの内容を見ても、「パスワードを忘れてログインできなかった」(子世代51%・シニア61%)が最も多く、多くの方が「小さな不便」をすでに一度は経験しています。この小さな不便が積み重なった先に、機種変更時の全ロストや、ご本人に何かあった際の「何も分からない」状態が待っています。

誰にも「預けたくない」という本音

では「誰かに管理を任せればいいのでは」と思いがちですが、実際の回答は少し違いました。「情報を誰に託したいか」を尋ねたところ、両調査ともに最も多かった回答は――

「どれも(誰にも)預けたくない」(子世代46%・シニア48%)

配偶者や子どもより多いこの回答は、多くの方が「情報漏えい」(85%超)「勝手に使われること」への強い不安を抱えていることの裏返しです。一方で、実際に望む整理方法を聞くと「自分で記入する専用ノート」が両調査ともに6割超で最多という結果も出ています。つまり――

「誰かに預ける」のではなく「自分の手元に、分かりやすい形で残しておきたい」というのが、多くの方の本音のようです。この“自分で書く”という安心感を大切にしながら、いざという時に家族が困らない形に整えておく。そのバランスをどう取るかが、デジタル終活のいちばんの難しさだと言えるでしょう。

クロフネ行政書士事務所ができること

当事務所では、実家承継サポートの一環として「親子で行うスマホ・デジタル情報整理」をご用意しています。行政書士がその場に同席し、ご本人の意向に沿って、どの情報をどこまで、誰に、どんな形で残すかを一緒に整理します。専門家に「預ける」のではなく、専門家と一緒に「本人のペースで書き出す」サポートです。

「何から手をつければいいか分からない」という方は、まず無料の「親と実家のみらい診断」で、ご実家全体の状況を整理するところから始めていただくこともできます。

よくある質問

Q. 親がまだ元気なうちに、この話をするのは早すぎませんか?

A. むしろ元気なうちにしかできない準備です。ご本人の意向を直接確認しながら整理できるのは「今」だけです。調査でも「必要性は感じるが行動していない」方が最多でした。きっかけがないまま先延ばしになりがちなテーマだからこそ、早めのご相談をおすすめしています。

Q. パスワードなどの情報を、行政書士に預けることになりますか?

A. いいえ。当事務所がお預かりするのではなく、ご本人が自分の手で書き出す作業をサポートする形です。「誰にも預けたくない」という方の気持ちを尊重した進め方をしています。

Q. デジタル機器が苦手でも大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。調査でも「専用ノートに書く」形式が最も支持されていました。難しい操作は不要で、紙とペンでの整理を基本にご案内しています。

Q. 相談だけでも受けられますか?

A. はい。まずは無料の「親と実家のみらい診断」で、実家全体の状況とあわせてご相談いただけます。

この記事の執筆者:深沢文敏(クロフネ行政書士事務所 代表)

行政書士・宅地建物取引士。埼玉県大宮・川越を拠点に、実家承継や相続・デジタル終活の相談支援を行う。本記事の調査は、クロフネ行政書士事務所が実施した独自アンケート(子世代100名・シニア本人75名、計175名)にもとづく。

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